CLIP STUDIO PROでイラストは元々あるブラシ以外にも、自分の好きなブラシを作ることができます。
ペイントツールのスタンダード【CLIP STUDIO PAINT PRO】
CLIP STUDIO(クリスタ)を使い始めたばかりの時は既存(デフォルト)のブラシでも十分かもしれないですが、
少し使っていくと「このブラシちょっと違うけど、他に良いブラシがない」という場面に出会うのではないでしょうか?
その時は自分でブラシを作ればいいのです。
でも、「初心者だから」とか「まだ使い始めだから」とか
「設定とか苦手だから」という理由でブラシを作ることを避けている人も多いはずです。
- 自作ブラシを作るとあなたのイラストの幅を広げることができる
- イラストの完成度も上がる
- そうすると自分がしたい表現ができるから描くことがさらに楽しくなる!
- さらに筆も早くもなる!
- ストックイラストに生かすこともできる!
本当にいいことばっかり!
イラストを楽しむための自作ブラシの作り方を初心者でも苦手な人でも分かるように、
図解で簡単解説します。
初心者でも簡単にできる!自作ブラシの作り方
ブラシにする画像(データ)を作る
ブラシにする画像データを作ります。
今回は水彩ブラシが欲しかったので、水彩ブラシを例にして進めていきます。
ペイントツールのスタンダード【CLIP STUDIO PAINT PRO】
クリスタで画像を作る
1.新規作成でファイルを作る
解像度は350、「基本表現色」という欄は「グレー」を選びます。
※ここでカラーを選んでしまうと、作ったブラシが黒になってしまうので要注意です。
2.ブラシにする画像を作ります。
今回は「にじみ水彩ブラシ」を基本にして、水彩っぽいブラシを作っていきます。
いい感じになってきました。
水彩風の外のにじみはできたのですが、内側が暗くなりすぎてしまいました。
水彩画っぽい透明感を出すために内側を「ねり消しゴム」や「水彩画用消しゴム」で少しだけ消して完成させました。
ブラシの形状を登録する
【編集】→【素材登録】→【画像…】を選ぶ
【素材のプロパティ】のウィンドウが開いたら
「ブラシ先端形状として使う」にチェック
保存先:「画像素材」→「ブラシ」を選んで「OK」を押す
これでブラシの画像データの保存は終了です!
ペイントツールのスタンダード【CLIP STUDIO PAINT PRO】
自作ブラシを登録する
元々あるブラシをコピーして自作のブラシのデータに書き換えていく
1.今回はリアル水彩ブラシの「にじみ水彩ブラシ」をコピーします。
コピーは画像の下の方の□マークをクリックします。
2.「サブツールの作成」ウィンドウが出てきたら、ブラシの名前を自分の好きな名前に変えます(今回は自作水彩ブラシ1にしました)
ツールアイコンを選んだらOKを押します。
3.自分の作ったブラシ(ここでは「自作水彩ブラシ1」)を選んでから右上のスパナマークを押します。
出てきた「サブツール詳細」ウィンドウの中の「ブラシ先端」を押します。
「素材」を押してその下に出てくる画像をクリックする
「作成した素材」の中から今回作ったブラシ画像を選択する
自作ブラシの設定を好みに変えていく
新規ファイルを開いて試し書きをしながら「サブツール詳細」ウィンドウの中のブラシの設定を好みに変えます。
今回は手書きの水彩風にしたかったので、「水彩境界」を数値を上げました。
作ったブラシで試し書きするとこんな感じです。
想像していた柔らかい水彩っぽいブラシができました!!
今回作ったブラシでストックイラストを作ってみました。
(円自体をぼかしたくなかったので、白い円を先に作ってそこでクリッピングしています。)
こんな感じの柔らかい表現ができました。
まとめ
CLIP STUDIOはイラストを描くのに抜群の能力のあるソフトです。
でも自分好みのブラシ設定がなくて少しもどかしい思いをすることがたまにあるのではないでしょうか?
そういう時は自作ブラシの制作が解決策の一つになります。
慣れるまでは制作手順を面倒と思うかもしれませんんが、決して複雑な作業ではありません。
さらに分かりやすいように画像を入れて説明しましたので、ぜひ自作ブラシも楽しんで作ってもらえたら嬉しいです。
ブラシが充実するとイラストも完成度が上がり、あなたがイラストを楽しむ時間も充実したものになります。
充実したイラスト制作時間をお過ごしくださいね。
ペイントツールのスタンダード【CLIP STUDIO PAINT PRO】